日曜日, 1月 25, 2009

ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
デビッド・アレン
二見書房
売り上げランキング: 29
おすすめ度の平均: 5.0
5 ストレスを消すには
5 あの仕事術の原典がここに
5 説得力のあるGTD入門書
5 現代に生きる全ての人にお勧めの整理術
5 実施イメージが想像できる


デビッド・アレンの「Getting Things Done」を、百式の人が監訳した本。
私自身、GTDは、2年ちょっと前から取り組んでいる。

間違いなくやった方がいいことは、少しやってみればわかった。
今までどうしても溜まりがちだった、細々したことを整理できて、集中すべきことがはっきりする。
特に「頭の中は、空っぽにしたほうがいい」というのには共感できた。
このことは、経験上気づいていたし、特に私は自分の記憶力に自信がないから書いておかないと不安なのだ。
つまり、GTDは自分の今までやっていたことを「徹底的」にやるためのメソッドだったわけ。

この手法があっている人には、少しやってみるだけで、自分が「やればできる w」ということを強く実感できるとおもう。

しかし、2年ぐらい我流でやっていて「これでいいんだろうか?」「何か足りない気がする」という不安もあったのだよね。
この本で、そのうちのいくつかは解消されたと思う。
自分の中で問題になっていたことを書き出してみようか。
  • 次にとるべき行動のリストが多くなりすぎて始末に負えない
  • 週次レビューが、項目を眺めるだけで形骸化してしまう
  • 次にとるべき行動に居残り続けるものが出る
  • プロジェクトがいっこうに片付かない
  • 人生の目標といった上位レベルとうまくリンクしない
他にもあるかもしれないが、今思い出せる範囲でこういったことが挙げられる。

※ちなみに、ここでいう「プロジェクト」というのは、GTD特有の概念だ。
「プロジェクト」には、通常の仕事のプロジェクトも含まれるが、GTDでは「複数の行動を必要とする事柄すべて」をプロジェクトとして扱う。

この本を読んでいて、いくつか思い当たることがあった。
  • 次にとるべき行動が、「物理的な」行動に落ちていない
  • プロジェクトの次にとるべき行動が書き出せていない
  • 次にとるべき行動を、状況別に整理できていない
  • タスクに混じっているプロジェクトを洗い出せていない
  • 「判断」を先延ばしにしたメモがタスク内に残っている
このあたりを気をつけて整理し直すだけで、かなりすっきりしたみたいだ。

ただ、結局解決しない問題も残った。
  • 人生の目標といった上位レベルとうまくリンクしない
GTDは、ボトムアップのスキームについては、細かく具体的なやり方までシステム化している。しかし、トップダウンのスキームについては、ごく緩やかに概念を示しているだけだとおもう。
特に、GTDで扱いにくいのは、プロジェクト同士のリンクや階層関係だ。
つまり、このプロジェクトは、いったい何の為にやっているのか?どういった意義があるのか?といったことは、その上位のプロジェクトに結びつくはずなのだ。
しかし、GTDのスキームの中では、プロジェクト同士の関係についてすっきりと整理する手法は明確には規定されていないようなのだ。

しかし、このあたりも、うまく俯瞰していく方法はありそうだ。

      「システムをうまく組むだけ」で、うまくいくこともある。

GTDが、与えてくれた一番の恩恵は、そういう気付きを与えてくれたことだろう。

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